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2008年04月10日

はじめてのShade教室~第9回~ ボート

自由曲面の応用

前回の自由曲面を利用して今回は1PRIMのボートに挑戦します。
なぜ、ボートかですって?
それは、私がSLでヨットにはまっているからですww

まずベースになる形を、
Createの「閉じた線形状」で上面図に作成します。



このとき、左右対称になるようにしましょう。
接線ハンドルもグリッドを目安にすると対称に合わせられます。
大体の形を描いておいて、modifyの「形状編集モード」に切り替えてから修正してもかまいません。

次に船の上半分から作成します。



copyの「拡大縮小ツール」を使用します。
大体、図の大きさくらいに縮小が出来たら形状編集モードに切り替えます。



若干へさきの部分を中に入れてみました。
両サイドのカーブが不自然になりますので調整します。
このとき、カーブの部分のアンカーポイント2箇所、
赤丸部分ですね。
元々描いた船の形のアンカーポイント部分と同じ位置になるようにします。
理由は簡単。
あとあと編集しやすいようにです。



再度、copyの「拡大縮小ツール」を使用し、船底に当たる部分を作成します。
これもカーブ部分のアンカーポイントをそろえるために、
左右で縮小をかけただけです。
細かい形の調整は、Modifyの形状編集モード」で行います。



とりあえずこんな形になるように編集しましょう。

さて、今までは平面状でコピーや線形状の編集を行ってきました。
でも実際には船は立体です。
実際に立体にするのは自由曲面に入れてからですが、
この段階である程度の位置を決めておきます。





説明をわかりやすくするため、ブラウザの「閉じた線形状」に番号を振りました。
(この番号は事項の説明でも使用します。)
番号1は動かさず、2、3のみ、上図のように直線移動します。
このとき、moveの「直線移動ツール」を使っても良いですし、
グリーンの矢印を使ってもかまいません。
とにかく、図のように移動できればOKです。

さて、前回、自由曲面に平面を入れるには順番が重要だと説明しました。
このあと、船底部分を作っていきますが、コピーの元となるのは最初に描いた舟形です。
このままコピーを続けていくと順番が把握しきれなくなります。
(コピーを適用した場合、必ず元の形のすぐ下に新しい「閉じた線形状」として作成されます。)
今のうちに入れる順番を決めてしまいましょう。
新しく作られる「閉じた線形状」は一番最初に描いたものの直下に作成されますので、
今までの順番を真逆にして、元の「閉じた線形状」が一番下に来るようにしましょう。



これで並べ替えは終了しました。
あとは手順に従って作っていきましょう。

ボートの底の部分を作りこんでいきます。



今回作るボートは、作りやすさ、編集のしやすさを重視しています。
前項で描いた曲線部分のアンカーポイントをそろえることは当然ですが、
ボートの後部もそろえたいと思います。
copyの拡大縮小ツールを使用しますが、このときには左右の縮小のみにして、
modifyの「形状編集モード」でへさきの部分だけの編集にとどめます。



もう一度、copyの拡大縮小ツールを使用して、「1点に収束」させる部分の、
元の形を作ります。
これもコピーの際は左右のみの縮小にして、後ほどへさき部分に編集を加えます。

ここまでの作業が終わったら、一度ブラウザを見て見ましょう。



このように5つの「閉じた線形状」ができあがりました。
3、2、1と番号の付いた「閉じた線形状」は先ほど説明したとおりです。
ボートの底を制作するときに最初にコピーしたのが、上部の「4」と番号の付いた「閉じた線形状」。
下の「閉じた線形状4」は1点に収束させるための元となる「閉じた線形状」です。

この4の閉じた線形状を、正面図で2つとも移動させておきましょう。



上の4は3と同じ位置に、下の4はそれよりも若干下に移動させておきます。
今回、船底部分はかまぼこのように丸い形にしようと思います。
そのあたりも考慮に入れて、下の4の「閉じた線形状」を移動させましょう。

移動が終わったらPartから自由曲面を選択し、ブラウザ上で全ての「閉じた線形状」を「自由曲面」のなかに入れ込みます。



説明を省いてますが、一番上と一番下の「閉じた線形状」をブラウザ上でコピー・ペーストし、
1点に収束処理まで行いました。
図のような形になったでしょうか?



では、へさきのほうから船底を滑らかにしていきます。
ブラウザで「開いた線形状」に切り替えたら、modifyの形状編集モードに切り替え、
一番上の「開いた線形状」から編集していきます。
右面図で赤丸のアンカーポイントを選択し、modifyから「スムース」を適用します。



次に正面図に切り替え、ブラウザ上の2番目の「開いた線形状」の赤丸部分に、
スムースを適用します。



残りの3つの「開いた線形状」も同様の処理を行ってください。

ここまでで作業は完了です。
ルートパートごと選択してレンダリングしてみましょう。



このようになりましたでしょうか?
このシェイプも後ほどSLにアップしますので、適当な名前をつけて保存しておきましょう。


次回は曲がったパイプを作成します。
掃引体を使うのですが、今まで説明した方法とはまったく異なった手法を使います。

では次回のレンダリング結果をアップして、今回の教室は終わります。

  

Posted by DeenNoel at 11:42Comments(5)ものづくり