470cupに向けて ~DG-470テクニック2~

DeenNoel

2008年12月18日 01:42


ハイクについて

DG-470レースの面白さはなんと言っても先行逃げ切りと言うレース展開にはならないことです。
その為の機能が今バージョンから実装されたウィンドシャドウ。
ヨットの進行方向が風に対してどちらを向いていようと、風下のヨットに対して風をさえぎることが出来ます。

ですから、先行を許してもウィンドシャドウの効く距離内でしたら、
ランニングなどでシャドウを使って抜き返すことも可能です。

ただ、そのためには早く先行艇に追いつく必要があります。

そのためのテクニックが、
コレも今回から実装されたハイクです。

ハイクとは体重移動のこと。
ヨットが傾きすぎると、帆に受ける風を逃がしてしまいます。
そのため、操縦者が座位を変えてヨットに加重を与えることでこの傾きを制御します。

DG-470ではこの座位が片側3箇所、両側合わせて6箇所変えることが出来ます。
座位の変更はShift + 左右キーで行います。

この座位の変更テクニックがレースでは結構重要になると私は思っています。


上図はDG-470標準装備のフローティングテキストですが、
一番下のHeel Angleに注目。
Heel Angleとは船体の傾き
これが絶えず30以内に収まるように体重移動で調整します。

体重を思い切り外側にしても30に収まらない場合はセイル角を開いて風を逃がして30に収まるようにします。

さて、ここで疑問が出てくるはず。
「30以内なら座位はどこでもいいの?」
いえいえ、どこでもいいというわけではありません。
30度以内のもっとも深い角度にあわせる。
これが最も早く、スピードの伸びもいいです。

この角度についてですが、Corryさん曰く
1度単位でスピードが増し、最高が30度、
30度を越えると1度単位で加速の4倍の割合で減速になるとのこと。

出来る限り30度に近い数値でハイクを適正に操ることで
先行艇に追いつくことは十分可能なのです。
ヨット