はじめてのShade教室~第7回~ ショットグラス後

DeenNoel

2008年04月05日 12:08


ショートカットを駆使する

前回でショットグラスのベースとなる回転体が出来上がりました。
今回からこの図形にアンカーポイントを追加してよりリアルなショットグラスを製作していきます。
アンカーポイントを追加するにはZ+Xを押しながら、描画線に交差するようにドラッグすると追加できます。
アンカーポイントの削除は消去したいアンカーポイントを選択してDeleteキーを押します。
これらの作業は全て形状編集モードで行います。

では、飲み口の丸めから始めましょう。
ここまでは回転体の状態で行います。



飲み口の平面の中央にアンカーポイントを追加します。
この場合もShiftキーを使えば、飲み口の平面に対して垂直にドラッグすることが出来ます。
前回の接線ハンドルのときにもお話しましたが、
Shiftキーは最初から押しっぱなしにするとアンカーポイントを追加することは出来ません。
必ずZ+Xを押しながらクリックし、Shiftキーを押し、ドラッグしてください。



追加されたアンカーポイントにはすでに接線ハンドルが付いているはずです。
アンカーポイントを上部に移動し、接線ハンドルを使って飲み口に丸みを持たせてください。
ここまで完了したら、自由曲面に変換します。



グラス下部の八角形のベースを作りますが、
前回のレンダリング結果を良く見ると正八角形ではなく、長い辺と短い辺が交互になっているのがわかると思います。
大きく角を切り落とした四角形のようですね。
では、八角形の頂点となるアンカーポイントを追加していきましょう。
アンカーポイントを追加するには、グリッドに沿って追加していったほうがより正確に追加できます。
グリッドは上下左右に走っていますので、元のシェイプを回転させたておいたほうが追加しやすくなります。



上面図に切り替えmoveの数値入力を選択します。
回転させる中心をクリックするとダイアログが出ますのでここに数値を入力します。
今回はY軸の回転の項目に「30」と入力し、OKを押します。



これでシェイプは30度回転しました。
今回入力したY軸は正面図で見た場合の上下に走っている線です。
左右がX軸になります。





ブラウザ上で全て「閉じた線形状」に切り替えて、
形状編集モードにして上面図でグリッドに沿って上下左右にアンカーポイントを追加していきます。
図のようになっていればOKです。



正面図に戻り、今度は実際に八角形になる位置にアンカーポイントを追加します。
ブラウザ上で開いた線形状に切り替え、図形の外側から内側に向かってドラッグして、
アンカーポイントを追加します。
アンカーポイントの追加は最初に交差した描画線にのみ適応されます。
ですからグラスの外側からドラッグしてやります。
アンカーポイントは2箇所追加してください。



アンカーポイントの追加が終わったら回転を元に戻しておきましょう。
finishを押してからmoveの数値入力で、今度は-30と入力します。



ブラウザ上で「閉じた線形状」になるように切り替え、図の二つの円を選択します。
透視図で確認したほうがわかりやすいかもしれません。
二つの円が選択された状態でmodifyから形状編集モードを選択します。
Winの場合はCtrl+A、Macの場合はコマンド+Aを押してください。
全てのアンカーポイントが選択されます。
この状態でModifyからアンスムーズを選択します



上面図を見ると二つの「閉じた線形状」が八角形になっています。
実際にはこの八角形部分はもう少しくびれています。
そこで、二つの8角形が選択された状態で
moveの拡大縮小ツールを使い、Shiftキーを押しながら均等に縮小させます。
ここで均等拡大縮小ツールを使わないのは以前に説明しました。
高さまでが変わってしまうからです。
今回は高さを維持したまま均等に縮小させたいので拡大縮小ツールを使い、
Shiftキーと併用しながら均等に縮小をかけます。



ここまで完了したら一度レンダリングをしてみましょう。



いい感じです。
さらにライブラリにある表面素材を適用してみましょう。



いかがでしょう?いい感じに仕上がってますね。
SLにアップするならこの状態で十分なのですが、
今回は説明の都合上、もう一歩踏みこんでみましょう。



開いた線形状の一つをアップにしてます。
実際のショットグラスを想像するとなんとなくおかしくありませんか?



本来の断面図は円弧から8角形に向かうのに、このように切り立って向かうはずです。
では図のようにエッジを立てて見ましょう。



形状編集モードにして、接線ハンドルのアンカーポイントを選択します。
このとき、Ctrlキーを押しながらマウスでドラッグすると今選択した接線ハンドルのみ移動できるようになります。



これで切り立った形に変更することが出来ました。
この作業は全部で8箇所あります。
どの位置まで位置まで接線ハンドルを移動させたか覚えておいて、残りの7箇所も同じようにエッジを付けていきましょう。
当然、全体に30度回転させて作業を進めることも必要です。



最後の一つまで作業が終わったら、レンダリングしてみましょう。
先ほどよりよりリアルなショットグラスになりましたね。
このグラスはSLにアップすることも出来ます。
最終回でSLへのアップは解説しますので、このまま保存しておきましょう。
今回の教室はこれで終わります。
ものづくり