はじめてのShade教室~第4回~ コップ

DeenNoel

2008年03月30日 13:34


回転体でシェイプを作る

今回は回転体を使って簡単なコップを作ってみましょう。

使用するツールは図のとおりです。


まず作業スペースを広げるため、前面図を大きくしましょう。
前面図、上面図など4つの画面が交差する部分にマウスを持っていくと、
カーソルが十字矢印に変わります。
そのままマウスクリックしドラッグすると、画面の広さを変えることが出来ます。

これくらいの広さを確保しましょう。

ここから実際に図形を描いていきます。

createから「開いた線形状」を選択します。
前面図でコップの半分の形を描いていきましょう。

クリックしていくだけで直線が描かれていきます。
最後の点はダブルクリックをすることで、描画を終了することができます。
ここではとりあえず大体の形で結構です。

このままではコップらしくありませんので、形を編集していきます。

modifyから「形状編集モード」に切り換えます。


今まで黒線で表現されていた形が、青の線と点に変わります。
ここで、一つ一つの点を選択して形を整えていきます。
この点をアンカーポイントといいます。
形状編集モードではmoveツールを使う必要はありません。
また、ドラッグで囲めば複数のアンカーポイントを同時に選択することが出来ます。

今この図では上部の二つのアンカーポイントが赤になってますね。
この赤になったアンカーポイントを動かして編集します。


大体の形が出来上がりました。
この図形をぐるっと1回転させたところをイメージしてください。
なんとなくよさそうですね。

では、finishボタンを押して通常モードに戻ります。

今まで青で表現されていた図形が黒の線に戻りました。

では、回転体を作っていきましょう

solidから「回転体」を選択します。

回転させたい中心軸をドラッグして指定します。
今回の場合は前面図のど真ん中の縦線です。
これをまっすぐ上下にドラッグします。ずれると回転軸が変わりますので注意しましょう。
最初の点が決まったら、Shiftを押しながらドラッグすると、ずれることはありません。


回転体が出来ました。
早速レンダリングしてみましょう。

ちょっと上部が開きすぎていますね。
もう一度編集しなおします。

ブラウザで「自由曲面」ではなく「開いた(または閉じた)線形状の回転体」になっている場合は
描画したデータをそのまま保持しています。
意味不明かもしれませんが、再度modifyから「形状編集モード」を選択するとその意味がわかると思います。

回転体のまま線が青に変わりました。
しかし、よく見るとアンカーポイントは描画した部分にしか表示されていません。
つまり、もともと描いた形を編集するだけで回転体すべてが自動で編集されるのです。

編集が完了しましたので、もう一度レンダリングしてみます。

今度はよさそうですね。
これでコップのシェイプは完成です。
今までどおり自由曲面に変換して終了です。

自由曲面に変換が終わったらブラウザで自由曲面を右クリックして「切り替え」を選択してみてください。
「閉じた線形状」と「開いた線形状」の関係がどうなっているか。
これを知ることもShade上達のコツの1つです。

では、またまたShadeのライブラリにある表面素材を貼り付けた画像で終わりにしたいと思います。

ちょっと口を切りそうなコップですね^ ^;
口の部分の丸めのテクニックは次々回、説明します。
次回は、この回転体を使って、再度、サイコロのベースを作ってみましょう。
ものづくり